2025年の敬老の日はいつ?何歳から祝う?由来や起源も解説
そもそも敬老の日とは?
敬老の日は日本における「国民の祝日」のひとつで、毎年9月の第3月曜日に設定されています。「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として、2003年のハッピーマンデー制度導入により現在のかたちになりました。
高齢者のこれまでの貢献に感謝して長寿を祝うことで、世代間の絆や地域とのつながりを深める大切な機会とされています。
詳しくは、関連コラム「敬老の日とは」もご覧ください。
参考記事: 敬老の日とは
2025年の敬老の日はいつ?
2025年の敬老の日は9月15日(月)
2025年の敬老の日は、9月15日(月)です。これは「敬老の日」が毎年9月の第3月曜日と定められているためで、その年の暦に応じて日付が変わるしくみになっています。
これは2003年の祝日法改正によって導入された「ハッピーマンデー制度」に基づくもので、祝日を月曜日に移動させることで土日とあわせた3連休をつくりやすくすることを目的としています。
敬老の日は、年配の方に感謝を伝える大切な祝日です。毎年日付が変わるため、プレゼントやお祝いの準備をする際は事前にカレンダーを確認しておきましょう。
特にオンラインでギフトを贈る場合は、連休中の配送混雑を避けるためにも余裕を持った注文が望まれます。
固定日の9月15日から第3月曜日へ変更された経緯
敬老の日は、制定当初の1966年から2002年までは「毎年9月15日」と固定されていました。
しかし2001年に始まった「ハッピーマンデー制度」によって、一部の祝日が月曜日に移されることになり、敬老の日も2003年から「9月の第3月曜日」に変更されました。
この制度は、連休をつくりやすくして家族で過ごす時間や旅行などの機会を増やすことを目的としたものです。その結果、敬老の日も土日とあわせた3連休として親しまれるようになり、帰省や外出のきっかけになるなど新たな価値を生み出しています。
一方で「長年慣れ親しんだ9月15日という日付の意義が薄れてしまうのでは」という声も一部で上がりました。
こうした声に配慮し、祝日としての敬老の日とは別に、9月15日は「老人の日」として制定されました。
また9月15日から21日までの1週間を「老人週間」として設定し、各地で高齢者福祉に関する啓発活動などが行われています。
今後の敬老の日のスケジュール
敬老の日は9月の第3月曜日にあたるため、毎年日付が異なります。今後数年間のスケジュールは以下の通りです。
年度 | 敬老の日 | 曜日 |
---|---|---|
2025年 | 9月15日 | 月曜 |
2026年 | 9月21日 | 月曜 |
2027年 | 9月20日 | 月曜 |
2028年 | 9月18日 | 月曜 |
2029年 | 9月17日 | 月曜 |
2030年 | 9月16日 | 月曜 |
このように、敬老の日は9月15日から21日までの間に収まることが一般的です。
秋分の日と近いこともあり、年によってはシルバーウィークと呼ばれる大型連休になることもあります。
敬老の日の由来と起源
敬老の日の起源は、戦後間もない1947年に兵庫県多可町(旧・野間谷村)で提唱された「としよりの日」にさかのぼるとされています。
当時の村長が「年配の方を大切にし、その知恵を村づくりに生かそう」との考えから、農作業の落ち着く9月15日に敬老会を開催したことが始まりとされ、その取り組みは地域に根付き、やがて全国へと広まっていきました。
その後1966年には国の制度として「敬老の日」が国民の祝日に定められ、多年にわたり社会に尽くしてきた高齢者を敬い、その長寿を祝う日として定着しています。
また、9月15日という日付の由来については諸説あります。
ひとつは、聖徳太子が大阪に設けた福祉施設「悲田院」の創建日が9月15日であるという説です。もうひとつは、717年に元正天皇が岐阜県の「養老の滝」を訪れた日が9月15日だったことにちなむ説です。
これらの説からも、日本には古くから高齢者を敬い大切にする文化が根づいていたことがうかがえます。
敬老の日と老人の日の違いは?
「敬老の日」と似た名称で混同されやすいのが「老人の日」です。どちらも高齢者に関わる記念日ですが、制定の背景や目的には違いがあります。
敬老の日は「多年にわたり社会につくしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う日」として定められた国民の祝日で、毎年9月の第3月曜日に実施されます。2003年の祝日法改正により、それまで固定日だった9月15日から移動することになりました。
この変更に伴い、従来の9月15日は「老人の日」として新たに制定されました。さらに9月15日から21日までは「老人週間」とされ、高齢者福祉への理解を深めることを目的とした啓発活動が各地で行われます。
敬老の日が「敬意と祝福」を重視する日であるのに対し、老人の日および老人週間は「高齢者自身の健康維持や社会参加の促進」を意識した取り組みの期間と位置づけられています。
敬老の日は何歳から祝う?
敬老の日は「老人を敬愛し、長寿を祝う」ことを目的とした祝日ですが、具体的に何歳から祝うべきかという明確な基準は法律上設けられていません。
一般的には、老人福祉法やWHO(世界保健機関)の定義に基づいて「65歳以上」が高齢者の目安とされています。そのため多くの家庭や施設では、65歳以上の方を対象に敬老の日のお祝いを行うケースが多く見られます。
一方で年齢に関する感じ方は人それぞれであり「孫が生まれて祖父母になったタイミング」「定年退職を迎えた時期」など、ライフステージに応じて祝うという考え方も広まっています。また、70代や80代を迎えてから初めて祝ってもらいたいと考える人も少なくありません。
そのため年齢の数字にとらわれすぎず、本人の意向や家族との関係性に配慮したお祝いのタイミングを選ぶことが大切です。
地域や施設によって異なる「お祝い対象」
自治体や老人施設では、それぞれの判断で敬老の日に関する対象年齢を定めている場合があります。たとえばある市区町村では「75歳以上の方に記念品を贈呈」、別の地域では「88歳(米寿)や100歳(百寿)を迎えた方に表彰状を授与」といった具合に、節目年齢を重視する取り組みも見られます。
また高齢者施設においては、施設の入居者全員を対象にイベントを行うことが多く、対象年齢に厳密な区切りを設けないケースもあります。地域の高齢化率や文化、自治体の予算などに応じて内容が変わるため、敬老行事のスタイルも多様化しているのが現状です。
敬老の日を祝う方法
敬老の日には、ギフトやプレゼントを贈ることで感謝の気持ちを伝えるのが一般的な祝福の方法です。定番のプレゼントとしては和菓子や洋菓子、花、フルーツなどが人気で、最近ではメッセージ入りの商品や名入れギフトなども注目されています。
また小さなお孫さんからの手紙や似顔絵といった手作りのプレゼントも、心がこもっていて特別な贈り物になります。遠方に住む祖父母へは、電話やオンラインでのビデオ通話を通じて感謝の言葉を伝えるのも喜ばれる方法のひとつです。
相手の好みに合わせて工夫したプレゼントや言葉を贈ることで、敬老の日をより思い出深い日にできるでしょう。
敬老の日のプレゼントの金額相場
敬老の日のプレゼント選びでは、相場に配慮することが大切です。一般的には3,000円から5,000円程度が無理のない価格帯とされており、気軽に感謝を伝えるギフトとして好まれています。
特に祖父母両方に贈る場合は、セットギフトやペア商品を選ぶと統一感がありつつ予算調整もしやすくなります。高価すぎるものは相手に気を遣わせてしまうこともあるため、相場を参考にして品物を選ぶようにしましょう。
敬老の日のプレゼントを贈る際のポイント
敬老の日は感謝の気持ちを伝える大切な機会ですが、マナーを欠いた贈り方では逆効果となることもあります。相手に喜ばれる贈り物にするためには、趣味や生活スタイルに配慮した選び方や、避けるべき品物を理解しておくことが重要です。
プレゼントは相手の嗜好に合わせる
贈り物は「自分が贈りたいもの」ではなく「相手が喜ぶもの」を基準に選ぶことが基本です。年齢や性別だけで判断するのではなく、日頃の趣味や好み、健康状態などを考慮したギフトが望まれます。
たとえば読書好きの方には大きな文字の書籍やルーペ付きブックライト、健康を気にされている方には低糖質のお菓子や栄養補助食品などが選ばれています。
また「いかにも高齢者向け」という印象を避けたい方も多いため、デザインや機能性が洗練されたアイテムのほうが好まれる傾向があります。
孫からの似顔絵や手紙のような、心のこもった贈り物と組み合わせるのも良いアイデアです。
縁起の悪い贈り物は避ける
敬老の日には縁起や習慣に配慮し、避けたほうがよいとされる品目もあります。以下は、一般的に避けるべきとされる贈り物の例です。
- 緑茶:仏事で使用されることが多く、弔事を連想させるため
- ハンカチ:漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、「縁切れ」を連想させるため
- クシ:語呂が「苦・死」と読めることから、縁起が悪いとされる
- 刃物:関係を断つことを暗示する可能性があるため
- 下着・靴下:生活に困っている印象を与えることがあり、贈答には不向きとされる
- 白い花:仏事を連想させる色であり、お祝いごとにはふさわしくない場合がある
上記を踏まえ、贈る相手にとって安心して受け取れるアイテムを選ぶようにしましょう。
敬老の日におすすめのプレゼント
敬老の日のプレゼントには、日常で使いやすいものから特別感のあるギフトまで幅広い選択肢があります。ここでは、人気の高いプレゼントジャンルをご紹介します。
和・洋菓子
和菓子や洋菓子は、年齢問わず親しまれている定番ギフトです。栗や抹茶など秋の味覚を使った上品なスイーツや、常温保存ができるおかきなどは贈りやすさも魅力です。バウムクーヘンやクッキーは、家族と分け合える点でも人気です。
お祝い膳・米飯類
料亭風のお祝い膳、電子レンジで簡単に楽しめる米飯ギフトは、手軽でありながら華やかさも演出できる贈り物です。小分けになっているセット商品も多く、一人暮らしの高齢者にも扱いやすい点が魅力です。
和・洋グルメ
うなぎや高級干物、和牛ステーキなど、グルメギフトも人気のジャンルです。特別感のある品を贈ることで、日頃の感謝をより印象深く伝えることができます。
お酒・お茶・飲料
銘酒や焼酎などのお酒は、健康長寿の願いを込めたギフトにも適しています。100%ジュースやコーヒーセットなど、毎日楽しめる飲料ギフトも充実しています。
フルーツ
旬のフルーツを詰め合わせたギフトは、見た目の華やかさと食べやすさを兼ね備えており、高齢の方にも安心して贈れます。マスカットやメロンなど、高級感のある品が人気です。
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