香典返しのお礼は必要?お礼の伝え方を解説!|大丸松坂屋オンラインストア【公式通販】

香典返しのお礼は必要?お礼の伝え方を解説!

香典返しのお礼は必要?お礼の伝え方を解説!

香典返しをいただいた際に、相手にお礼をすべきかどうか迷うことがあるでしょう。初めて葬儀に参列した場合や、近くに相談できる人がいないという場合には、どうすればよいか悩んでしまうかもしれません。この記事では、香典返しのお礼は必要なのか、香典返しをいただいたときのふるまい方について解説します。また、場面別の香典返しの対応方法についても説明します。

香典返しへのお礼は必要ではない

香典返しとは、お通夜や葬儀へ参列し、故人にお供えした香典に対してのお返しとして渡される品のことです。香典返しには、お悔やみをいただいた参列者に「弔事を滞りなく終えたこと」や「無事に法要を終えて忌明けを迎えることができた」というお礼を伝える意味があります。よって香典返しへのお礼をすると、お礼に対してお礼を重ねることになってしまうのです。
またお礼をし続けることになってしまい、うまく区切りをつけられません。そのため「良くないことが重なる」「不幸が長引く」と捉えることもでき、かえって失礼にあたります。
これらのことから、香典返しへのお礼は必要ありません。香典返しをいただいた相手に「失礼にあたるのでは」と思うこともないのです。

香典返しへのお礼をする方法は?

前述したとおり、香典返しへのお礼は必要ありません。ただし香典返しを受け取ったことを伝えるのは失礼にあたりません。また香典返しは、四十九日の法要を終えた忌明けのタイミングで自宅に届けられることが多く、贈り主も品物が無事届いたことがわかれば安心できます。

そこでここでは「手紙・はがき」「電話」「メール」といった香典返しを受け取ったことを贈り主に伝える方法を、マナー、例文とともに解説していきます。

手紙・はがきの例文

手紙・はがきの例文

香典返しを受け取ったことを贈り主に伝える方法のひとつに「手紙・はがき」があります。手紙やはがきであれば、電話やメールといった方法に比べて、相手によりていねいな印象を与えられます。また、相手に時間を取らせないのもメリットです。

手紙やはがきで香典返しを受け取ったことを伝えるときには、長々と書かず簡潔にまとめることが重要です。構成は次のようにするとよいでしょう。
【1】頭語と結語を入れる
【2】香典返しが届いたことを伝える
【3】相手を労う言葉
【4】挨拶を簡略している旨を伝える挨拶
【5】はがきや手紙を出す日付

そのほかのポイントは次のとおりです。
・手紙やはがきは届くまでに時間がかかるため、香典返しが届いた翌日には投函する。
・おめでたい色の便箋や封筒は避ける。
・便箋の2枚重ねや、二重封筒は避ける。
・なるべく手書きであることが望ましい。
・縦書きで書く場合は句読点を使わない。
・「ありがとうございます」といった、直接的な感謝の言葉は失礼にあたるので使わない。
・あまり長々と書かず簡潔にまとめる。

●手紙で伝える場合の例文
拝啓
穏やかに秋が深まる頃、〇〇様におかれましてはいかがお過ごしでしょうか
さて本日 お返しのお品を頂戴しました
大変な中 このようなお気遣いに恐縮しています
何かとご心労が多いことと存じます どうぞお体ご自愛ください
失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます

敬具
令和○年○月○日

●はがきで伝える場合の例文
本日お返しのお品を頂戴いたしました ご丁寧にお心遣いを頂き恐れ入ります
ご家族の皆様におかれましては その後いかがお過ごしでしょうか
時節柄 どうぞお体をお大事になさってください
失礼ながら書中にてご挨拶申し上げます

令和○年○月○日

電話でする際の注意点

遠方に住んでいる親戚や、よく話をする相手であれば、電話で伝えるのもよいでしょう。電話であれば、贈り主へ直接報告ができます。ただし自分に香典返しが届いたということは、同じ時期にほかの参列者の元へも届いている可能性が高いです。そのため、報告の電話が重なっているかもしれないため、要件だけを伝え手短にすませましょう。

電話で伝える場合のポイントは次のとおりです。
・電話をする前に、伝える内容を整理しておく。
・電話する時間は、相手の迷惑にならない時間にする。
・「ありがとうございます」といった、直接的な感謝の言葉は失礼にあたるので使わない
・「わざわざ」「重ね重ね」といった、不幸が続き、長引いてしまうイメージを与える重ね言葉は使わない
・世間話などをして長電話にならないよう注意する

メールの例文

相手が友人で、普段からメールでやり取りしているような間柄であれば、香典返しのお礼をメールで伝えても問題ありません。メールで伝えるメリットには、相手の都合のよい時間に読んでもらえることや、もっとも完結にやり取りできる点が挙げられます。ただし目上の方や年配の方にメールを送ると「軽すぎる」「失礼だ」という印象を持たれる可能性があるため避けましょう。

メールで伝える場合のポイントは、以下の3つです。
・句読点を使わないこと。
・「メールで失礼いたします」「メールで失礼しました」など、最初か最後にひとことメールでのごあいさつになることに断りを入れる。
・相手の負担を減らすため「返信は不要です」といった一文を添える。

●メールで伝える場合の例文
ご無沙汰しております ◯◯(名前)です
メールにて失礼いたします
先ほど ご供養の品が届きました 丁寧なお気遣いをいただき恐縮です
まだ大変なことも多いかと存じますが お体を大事になさってください
何かできることがあればいつでも力になります
なおご返信は不要です

【場面別】香典返しの対応方法

葬儀当日に香典返しをもらったら?

最近では配送の手間や遺族の負担を軽減するということから、葬儀当日に香典返しを渡す「当日返し」も増えています。葬儀当日に香典返しをもらった場合には、口頭で「ごていねいに恐れ入ります」や「恐縮です」と伝え、お辞儀をしましょう。

このとき注意したいポイントは以下の2つです。
・「ありがとうございます」などの感謝の言葉は言わないこと
・語尾が消え入るくらいの控えめな声で伝えること

辞退したのに香典返しをもらったら?

香典返しを辞退する旨を伝えた場合であっても、後日香典返しをいただくこともあります。こういったケースでも、香典返しのお礼は必要ありません。そのかわり香典返しが到着した連絡と、お見舞いの言葉を伝えるようにするとよいでしょう。

伝える方法には、お見舞い状や挨拶状を手紙やはがきで送ったり、電話をかけたりするなどの方法があります。相手との関係性などを考慮して、適切な方法を選びましょう。

香典返しの辞退の適切な伝え方は?

香典返しを辞退するケースもあります。考えられるケースとしては、以下の2つがあります。
・故人やご遺族ととても親しく、これからのご遺族の生活がたちゆく手助けになるようにという考えがある場合
・連名で香典を包み、ひとり当たりの金額が少額である場合

このような場合は香典返しを辞退しますが、その際の伝え方は「香典返しはご辞退申し上げます」や「お返しのご配慮は不要でございます」などと書いた紙を香典の内袋に入れておきます。また香典袋の自分の名前の横に「お返しは辞退させて頂きます」と書き添えても問題ありません。
口頭で香典返しの辞退を伝えるのではなく、文字で伝えるようにしましょう。

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香典返しのお礼は必要ありません。ただし手元に香典返しが届いたら、届いたことを相手にお知らせするようにしましょう。そうすることで、贈り主も品物が無事届いたことがわかり、安心します。

お知らせする手段は、相手との関係性を鑑みて「手紙・はがき」「電話」「メール」のいずれかを選びます。目上の方には、手紙・はがきで伝えるとよりていねいでしょう。

大丸松坂屋オンラインストアでは、お通夜やご葬儀でお供えいただいた香典への返礼として贈る「お香典返し」のギフトをいろいろと取り揃えています。故人を偲んでくださった方々へ、感謝の気持ちが伝わるギフトをお選びいただけます。

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