両親や祖父母からの結婚祝いにお返しは必要?高額なお祝いを頂いた場合のギフト選びも解説
両親や祖父母からの結婚祝いにお返しは贈った方がよい
両親や祖父母から結婚祝いをもらった際は、必ずお返しを贈りましょう。本来、内祝いとは「身内の幸せを分かち合う」という意味で贈るものです。そのため両親や祖父母に対して内祝いを贈るのは、少しよそよそしいと感じる方もいるかもしれません。
しかし、結婚は新しい家庭を築く人生の節目です。これまで支えてくれた家族へ形式にとらわれず感謝を伝えることは、大人としての第一歩ともいえます。
たとえ「他人行儀」に見えるとしても、感謝を形にすることに意味があります。内祝いを通じて、これまでの感謝とこれからの決意を丁寧に伝えましょう。
両親・祖父母から結婚祝いをもらった際のマナー
両親や祖父母から結婚祝いをもらった場合は、感謝の気持ちを伝えたり内祝いを用意したりするのが一般的です。ここでは、両親・祖父母への感謝の伝え方や内祝いの準備のタイミングについて説明します。
両親・祖父母への感謝の伝え方
祖父母への感謝は、金額よりも気持ちを丁寧に伝えることが大切です。
祖父母からの結婚祝いには、金銭的な支援以上に「新たな人生の門出を祝福したい」という温かな想いが込められています。「お返しはいらない」といわれることもありますが、それを真に受けて何も返さないのはマナーとして好ましくありません。
たとえ高価な品物を用意しなくても、感謝の気持ちを込めた手紙や電話でお礼を伝えることが大切です。形式にとらわれず、真心を込めた言葉が最も喜ばれるでしょう。
金額や物よりも「ありがとう」の気持ちをしっかり伝えることが、祖父母への最高のお返しになります。
内祝い準備の適切なタイミング
内祝いは、お祝いをいただいてから1か月以内を目安に準備を進めて贈るのがマナーです。
このタイミングを逃すと、感謝の気持ちが十分に伝わらないだけでなく、相手によっては「礼儀を欠いた」と受け取られることもあります。新生活で忙しくても、早めにお返しを準備することは相手への敬意を示す行動となります。どうしても遅れる場合は、一言お詫びを添えましょう。タイミングを逃さずに感謝の気持ちを形にすることは、良好な関係を築くうえで大切なポイントです。
両親・祖父母への結婚内祝いの金額相場
結婚の内祝いは、金額相場を参考にするのがおすすめです。ここでは、両親・祖父母への結婚内祝いの一般的な金額相場について詳しく解説します。
- ・一般的なお返し相場は頂いた金額の2分の1~3分の1
- ・同居している両親・祖父母への内祝い金額の目安
- ・別居している両親・祖父母への内祝い金額の目安
一般的なお返し相場は頂いた金額の2分の1~3分の1
結婚内祝いの金額は、頂いた金額の2分の1〜3分の1を目安に、無理のない範囲で感謝の気持ちを表しましょう。
お返しは「半返し」が一般的といわれますが、必ずしも5万円を返さなければならないわけではありません。特に祖父母など身内の方への高額なお返しは、逆に相手に気を遣わせることがあります。
相場にとらわれすぎず、相手への感謝がきちんと伝わるかどうかを重視した内祝いを贈ることが、最も大切なマナーです。
同居している両親・祖父母への内祝い金額の目安
同居している両親や祖父母への結婚内祝いは、一般的な相場より控えめな金額でも失礼にはなりません。
同居している場合、日常的に感謝の気持ちを伝えやすい環境にあるため、形式的なお返しよりも気持ちを重視する方が好まれます。また高額なお祝いに対して過度なお返しをすると、相手に気を遣わせてしまうこともあるため、金額より心のこもった対応が大切とされています。
そのため10万円のお祝いをいただいた場合は、相場である「半返し(5万円)」や「3分の1(3万円)」にこだわる必要はありません。2万円〜3万円程度の品を選び、感謝の気持ちを添えて贈るとよいでしょう。手紙を添えれば、より丁寧な印象を与えられます。
同居している家族への内祝いは、金額よりも思いやりが伝わることが何より大切です。無理のない範囲で感謝を形にしましょう。
別居している両親・祖父母への内祝い金額の目安
別居している両親や祖父母への結婚内祝いは、一般的な「いただいた金額の2分の1~3分の1」を目安にしつつ、距離や関係性を考慮して相場に沿う形で贈るのが適切です。
別居の場合は同居に比べて直接感謝を伝える場が限られるため、礼儀として相場どおりの金額を返すのが望ましく、相手にも「きちんとした印象」を与えます。
たとえば祖父母から5万円のご祝儀をいただいた場合は、1万5千円〜2万5千円がお返しの目安になります。10万円以上の高額なお祝いをいただいた場合は、3分の1~4分の1程度でも失礼には当たりません。
両親・祖父母から高額な結婚祝いを頂いた場合
祖父母などから高額な結婚祝いをもらった場合は、高額なお返しを用意する必要はありません。大切なのは無理のない範囲で感謝の気持ちを示すことで、一般的にはいただいた金額の3分の1から2分の1程度を目安に返礼の品を選びます。
また誠意を伝える方法として、内祝いを複数回に分けて贈ったり、品物と手紙や訪問などの直接的な感謝の言葉を組み合わせたりする工夫も効果的です。
ここでは、金額に応じたお返しのポイントを解説します。
- ・10万円以上の場合
- ・50万円超の場合
10万円以上の場合
10万円以上の高額な結婚祝いをいただいた場合は、「半返し」ではなく「1/3〜1/4程度」に設定し、2万円~3万円の返礼をしましょう。
高額な金額に「半返し」をすると、相手に気を遣わせることがあります。特に祖父母や親族からの心を込めたお祝いには、過剰な返礼は相手の心を重くさせるケースもあるでしょう。
そのため相場よりも控えめの金額ながら、誠意が伝わる方法が望ましいです。
返礼品は高品質なタオルセットなど、実用的で上質なものを選ぶのがおすすめです。返礼金額を分割し長く感謝を伝えたり、品物と組み合わせて心を込めた手紙やフォトアルバムを添えたりすると、より相手へ感謝の気持ちが伝わります。
50万円超の場合
50万円を超える高額な結婚祝いを頂いた場合も一般的な「半返し」にこだわらず、いただいた金額の1/3〜1/4相当の金額でお返しを用意します。12~17万円程度を目安に返礼品を検討しましょう。
高額なお祝いには「新生活を応援したい」という気持ちが強く込められており、贈り主は高額なお返しを求めていないことが多いです。また半返しは相手へ過度な負担をかける可能性があり、逆にお返しが重すぎて本来の意味が薄れてしまう懸念があります。
内祝いは、高級感のあるカタログギフトとお祝いの品をセットにするのがおすすめです。カタログギフトで選ぶ楽しさを提供しつつ、お菓子やお酒など目に見えるアイテムでしっかりとした印象を与えます。ふたりの写真や個別メッセージを添えれば、金銭以上の誠意を伝えることができるでしょう。
両親・祖父母に喜ばれる結婚内祝いのプレゼント・ギフト
両親や祖父母に贈る内祝いは、年齢や健康・趣味を踏まえ、実用性と特別感を兼ね備えた品を選ぶのがポイントです。特に祖父母は高齢になるにつれ、物欲よりも心遣いや使いやすさを重視する傾向があります。また同居や別居を問わず気を遣わせすぎない金額設定や、健康面・生活環境に配慮したギフト選びが求められます。
ここでは、両親・祖父母に喜ばれる結婚内祝いのプレゼントやギフトを、ジャンルごとに紹介します。
- ・上質な日本酒ギフト
- ・即席味噌汁・お吸い物ギフト
- ・老舗の和菓子ギフト
- ・カタログギフト
上質な日本酒ギフト
両親・祖父母への内祝いには、高品質で味わい深い上質な日本酒ギフトがおすすめです。特別な時間を共有できる一杯は、感謝の気持ちを伝える贈り物になります。
京都・玉乃光の「純米大吟醸 備前雄町100%」は、雄町米の豊かなコクと香りが特徴です。華やかな香味は食中酒としても優れ、贈り物に適した一品です。
スッキリとした切れ味と芳醇な余韻が楽しめる新潟・朝日酒造「久保田 萬寿」も名品として知られており、格式あるギフトにぴったりといえるでしょう。
上質な日本酒ギフトは味・品質・格式の三拍子がそろった、信頼できる内祝いの定番アイテムです。祖父母や両親の日常を少し贅沢にするプレゼントとしてご活用ください。
即席味噌汁・お吸い物ギフト
老舗ブランドの即席味噌汁やお吸い物ギフトも、祖父母に喜ばれる実用的な選択です。
簡単に調理できる即席タイプは台所での負担が少なく、忙しい朝や疲れた日にも気軽に食べられる点が魅力です。さらに健康に配慮した原材料や上品なだしの風味がシニア世代の味覚にも合いやすいため、気遣いが感じられる贈り物になります。
たとえば老舗ブランドの商品は安心感と格式があり、贈り物としての満足度が高いです。化学調味料不使用の上質なお吸い物セットなど、椎茸や鰹だしを活かした深みのある味わいが楽しめるものもあります。減塩に特化したものを選べば、健康に配慮して食べられるでしょう。
老舗の和菓子ギフト
老舗和菓子ギフトは、味・格式ともに安心できる定番ギフトとして、両親や祖父母への内祝いにおすすめです。
長年の伝統と品質を誇る和菓子は、味わいだけでなく見た目にも高級感があり、目上の方にふさわしい品格があります。また個包装で手渡しや配送どちらにも対応しやすく、幅広い年齢層に好まれやすいのも魅力です。
とらや「小形羊羹 10本入」は小分け包装で食べやすく、室町時代から続く伝統の味が楽しめます。甘さ控えめで、お茶請けにもぴったりです。
鶴屋吉信「京観世・柚餅 個包装詰合せ」は、観世水の型に巻き上がった「京観世」と柚子の香り高い求肥製のつまみ菓子「柚餅」のセット商品です。華やかな見た目は、内祝いにぴったりといえるでしょう。
カタログギフト
多様なジャンルのカタログから選べる高品質な結婚内祝いカタログギフトも、喜ばれる贈り物です。大判カタログにはグルメや雑貨など幅広いジャンルが掲載されており、自分で選ぶ楽しさが味わえます。
たとえば「プレゼンテージ」は大判サイズでブランド品や体験ギフトまで幅広く取り扱っており、世代・性別問わず人気があります。3,000円~5万円など、冊子ごとに予算に見合った商品がそろっています。
なかには、オリジナルのメッセージや写真入りカードを添えて贈ることができるカタログギフトなどもあり、遠くに住む両親や祖父母への内祝いにぴったりです。
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両親・祖父母へ結婚内祝いを贈る際のマナーとポイント
祖父母へ結婚内祝いを贈る際は、基本的なマナーを守り、感謝の気持ちを丁寧に伝えることが大切です。内祝いは「お祝いへのお礼」として贈るものであり、特に年長の祖父母に対しては礼儀正しい対応が求められます。のし紙の選び方やメッセージ・渡し方など、細かな心配りが相手の印象を大きく左右します。
ここでは、両親・祖父母へ結婚内祝いを贈る際のマナーとポイントについて解説します。
- ・のし紙・表書きの正しい選び方
- ・心に残るメッセージの書き方
のし紙・表書きの正しい選び方
結婚内祝いには「結び切り・紅白または金銀・10本」の水引を使用し、用途に応じた表書きと贈り主の名前の書き方をしっかり守ることが大切です。
のしの上段には、結婚後は「内祝」、当日は「寿」と毛筆または筆ペンで記します。下段には新姓または夫婦連名、両家連名の形式で、男性は右側・女性は左側に名前を添えましょう。
郵送の場合は、のし紙を包装紙の内側にかける「内のし」をし、配送時の汚れを防ぎます。対面で手渡す場合は、包装紙の上にのし紙をかける「外のし」を施し、表書きが見えるようにします。
なお内のしや外のしは地域によって異なるため、相手の環境に配慮しながら掛けましょう。
心に残るメッセージの書き方
祖父母に贈る内祝いには、感謝と温かい気持ちが伝わる、思い出に触れる心のこもったメッセージを添えるのが大切です。丁寧な文面は、親しさと礼儀を表すことができます。
配偶者側の祖父母などへのメッセージは、以下のようなフォーマルな書き方を心がけましょう。
「このたびは、私たちの結婚に際しまして、過分なお祝いを賜り、誠にありがとうございました。おかげさまで無事に結婚式を終えました。ささやかではございますが、感謝を込めて内祝いの品をお贈りいたします。これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。」
親しい祖父母へは、以下のようなカジュアルなメッセージがおすすめです。
「おじいちゃん、おばあちゃん 結婚のお祝いをありがとう!小さい頃からの思い出がたくさんあって、本当に感謝しています。ふたりで明るい家庭を築いていきますので、元気で見守っていてね。」
用途に応じて形式を選び、感謝や思い出・今後の抱負・健康を気づかう言葉をバランスよく盛り込むと、祖父母の心に残るメッセージになります。
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大切な両親や祖父母への結婚内祝いは、心のこもったギフトを選びましょう。ギフトとともにメッセージを添えれば、より感謝の気持ちを伝えることができます。
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