職場からの結婚祝いのお返しはどうする?マナーと相場、おすすめギフトをご紹介
職場からの結婚祝いのお返しは必要?
職場の人から結婚祝いをいただいた場合は、内祝いとしてお返しをするのが基本のマナーです。職場は日常的に関わる社会的な関係の場であり、結婚という人生の節目を祝ってもらったことに誠意を示すことが信頼関係の維持につながります。
好き嫌いによって態度を変えると、不公平とみなされ誤解を生む可能性があります。そのため、結婚祝いをいただいた方全員に対して平等にお返しをすることが大切です。
職場で内祝いを贈るケースは、主に以下の状況があります。
- ・上司や同僚からご祝儀やプレゼントなどを個別にもらった場合
- ・部署全体やチームから連名でお祝いをいただいた場合
- ・社内で結婚の報告をしたあとに、個人・団体問わず何らかの形で祝ってもらった場合
お祝いをいただいた状況に応じて個人または連名で内祝いを用意し、丁寧にお礼の言葉を添えて渡しましょう。
お返しは不要だと言われた場合
「お返しは不要」といわれた場合でも、基本的には内祝いを贈るのがマナーです。
「お返しはいらない」の言葉は社交辞令のケースが多く、実際には何かしらの気遣いを期待していることがあります。特に職場では周囲との公平性が重視されるため、お返しをしないことで「礼儀を欠いている」と受け取られる可能性も否定できません。
「不要」といわれた相手への内祝いには、相手に気遣わせない控えめな品がおすすめです。
1,000円〜2,000円程度の焼き菓子や飲み物など、気軽なギフトを選びましょう。個包装のギフトを差し入れすると手軽に分け合えて便利です。
メッセージカードを添えて「お気遣いありがとうございます」と丁寧に伝えるのも大切です。
連名(職場一同)でもらった場合
「営業部一同」など職場のメンバーから連名で結婚祝いをいただいた場合も、お返しはきちんと用意しましょう。
連名での結婚祝いは少額の出資が多く、個別に返す必要はありません。しかし、全員が満足できる形で内祝いを贈るのがマナーとされています。
連名への結婚祝いのお返しは、全員で分けられる菓子折りや個包装のお菓子などがおすすめです。「ありがとうございます」のメッセージを添えて感謝の気持ちを伝えましょう。
幅広い年齢層がそろう職場では、ドリップコーヒーやお吸い物セットなどの軽めで分けやすいものが喜ばれます。
同僚や部下からの連名の場合は、少しカジュアルな品でも問題ありません。上司を含む連名であれば、格式のある老舗の和菓子やブランド菓子を選ぶと好印象をもってもらえるでしょう。
会社の福利厚生でもらった場合
会社の制度で支給された結婚祝いは、原則としてお返しは不要です。
福利厚生での結婚祝いは、企業が従業員への福利の一環として設けている制度のひとつです。給与や手当のように「受け取ることが前提」となっているため、個人へのお返しは求められていません。
ただし部署単位での慣習があったり、担当者が特定の上司であったりする場合は、結婚祝いを受け取った経験のある先輩や総務に確認するのが安心です。他の人の事例を前もって把握しておけば、誤解やマナー違反を避けられます。
福利厚生としての結婚祝いには、基本的にお返しは不要です。しかし状況によって判断が分かれるケースもあるため、迷ったときは職場の慣習に詳しい人に相談するのがベストです。
結婚祝いのお返しの金額相場は?職場での目安
結婚祝いのお返しは、相場に合わせて選びましょう。ここでは、職場での目安や立場別の相場・予算の計算方法などを詳しく紹介します。
一般的なお返し相場は頂いた金額の2分の1~3分の1
お返しは、いただいた金額の2分の1〜3分の1が一般的なマナーです。上記の範囲でお返しをすることで相手に気を遣わせず、かつ感謝の気持ちをしっかり伝えることができます。
たとえば1万円のご祝儀をいただいた場合は、3,000円〜5,000円程度のお返しが基本です。5,000円いただいた場合は1,500円〜2,500円程度となります。
あまりに高額すぎるお返しは相手が恐縮する可能性があり、あまりにも安すぎると失礼にあたることもあるため、相場を目安に金額を設定しましょう。
立場別のお返し相場
結婚祝いのお返し(結婚内祝い)は、相手の立場や関係性によって金額の目安を調整するのが大切です。特に職場の場合は、上司や同僚・後輩など立場に応じた配慮が求められます。
相手の立場 | 結婚祝いの金額 | お返しの目安 |
---|---|---|
後輩 | 2,000~3,000円 | 1,000円前後 |
同僚 | 3,000~5,000円 | 1,000~2,500円 |
上司 | 5,000~10,000円 | 2,500~5,000円 |
連名・部署全体 | 5,000~10,000円相当 | 2,000~3,000円 |
お返しはいただいた金額の2分の1〜3分の1を目安にします。ただし後輩から3,000円程度の結婚祝いを頂いた場合は、お返しの額も調整するなど金額に応じて適宜対応が必要です。
連名でもらった場合の予算計算方法
連名で結婚祝いをいただいた場合は、1人あたりのお祝い金額を算出し、その2分の1~3分の1を目安にお返しの予算を設定しましょう。
たとえば「営業部一同」など5人から連名で5,000円のご祝儀をいただいた場合は、5,000円 ÷ 5人=1人あたり1,000円と計算します。1人あたり1,000円の2分の1~3分の1となるため、お返しは500円〜300円程度が目安です。
職場の人への結婚祝いのお返しにおすすめのギフト
職場の方への結婚祝いのお返しには、万人受けしやすい実用的なギフトを選びましょう。
職場には年齢や性別・趣味などが異なるさまざまな方が集まっています。個人の好みに左右されにくい品を選ぶことが、失礼なく感謝を伝えるポイントとなります。
形式的になりすぎず、ほどよい距離感で気遣いが感じられるギフトが好まれるでしょう。
たとえば、お菓子やスイーツギフト・ドリンクやコーヒーギフト・日用品やタオルギフト・カタログギフトが職場向けのお返しです。以下のポイントを押さえることで、より喜んでもらえるでしょう。
- ・相手に気を遣わせない価格帯(1,000〜3,000円程度)
- ・個包装や小分け仕様でシェアしやすいもの
- ・部署全体やチームで共有できる内容量
- ・趣味や嗜好に左右されにくい実用品や食品
ここでは、それぞれのカテゴリごとにおすすめの商品を紹介します。ぜひ職場への結婚祝いのお返しの参考にしてください。
個包装のお菓子・スイーツギフト
職場の方への結婚内祝いには、個包装のお菓子やスイーツギフトがおすすめです。職場では複数人で分け合うことが多いため、個別に包装されているお菓子は配りやすく、サッと食べやすいのが人気の秘密と考えられます。
たとえば、「アンリ・シャルパンティエ」や「ガトーフェスタ ハラダ」などの焼き菓子の詰め合わせは、老若男女問わず好まれる万能ギフトです。焼き菓子は生ものとは違い賞味期限が長いため保管がしやすく、相手に負担をかけにくいのも選ばれる理由です。
「クラブハリエ」や「ユーハイム」など有名ブランドのバウムクーヘンやカットケーキは、見た目の華やかさと味わいの良さが高評価を得ています。また「とらや」の羊羹や「鶴屋吉信」の京菓子などは老舗の和菓子として知られており、目上の方にも贈りやすいギフトです。
オフィスで喜ばれるドリンク・コーヒーギフト
職場への結婚内祝いには、オフィスで手軽に楽しめるコーヒーやお茶などの贈り物もおすすめです。
ドリンクは、仕事の合間のリフレッシュになったりコミュニケーションのきっかけにもなったりと、さまざまなシーンで活用できます。特に個包装やスティックタイプは配りやすく、複数人へのお返しにも使いやすいアイテムです。
たとえば「キーコーヒー」や「AGF」などのドリップバッグ・インスタントスティックはコーヒーギフトの定番で、手軽に本格的な味わいを楽しめます。
紅茶好きの方には「ルピシア」のフレーバーティー、お茶を好む方には「一保堂」の上質な煎茶やほうじ茶で、癒しのひとときをプレゼントするのも良いでしょう。また「千疋屋」や「カゴメ」の果汁100%ジュースは、健康志向の方に喜ばれる品です。
実用性重視の日用品・タオルギフト
実用的で日常生活に役立つギフトを検討している場合は、タオルやキッチン用品などの日用品が喜ばれます。
日用品は誰もが使いやすく、好みに左右されにくいのが特徴です。そのため、幅広い年代や立場の方へのお返しとして安心して贈れるアイテムです。
定番のタオルとして有名な「今治タオル」のギフトセットは、吸水性や肌触りが良く上質さと清潔感のある仕様で年代問わず好まれます。ふきんや鍋敷き・カトラリーセットなどのキッチン用品は、毎日の調理や食卓で活躍するアイテムです。
ブライダル専用カタログギフト
お返しのアイテムに悩んでしまうなら、ブライダル専用のカタログギフトを贈る方法もあります。
カタログギフトは、受け取った相手が自分の好みに合った商品を選べるのが魅力です。贈る側は相手の好みに悩む必要がなく、相手は「欲しくないものをもらう」といったミスマッチを防げ、満足感が得られます。
カタログギフトは価格帯ごとに内容が充実しており、もらった側は自分で選ぶ楽しさが味わえます。またハガキやインターネットで簡単に申し込みができるため、手間がかからないのも人気の理由のひとつといえるでしょう。
予算別おすすめギフト
職場の人への結婚祝いのお返しは、予算に合わせて選ぶのも大切です。
関係性やお祝いの金額に応じた適切なギフト選びが、失礼のない内祝いにつながります。
過不足のない金額設定を意識すれば、気遣いと感謝の気持ちが自然に伝わるでしょう。
ここでは、予算別のおすすめギフトを紹介します。
3,000円未満のプチギフト
職場の方への結婚祝いのお返しには、気軽に贈れる3,000円未満のプチギフトが人気です。
たとえば、個包装の焼き菓子や和菓子の詰め合わせはプチギフトの定番です。配りやすく、甘いものが好きな方に喜ばれます。
有名店のコーヒーや紅茶のドリップパックセットは、プチギフトでありながらも高級感が得られます。シンプルなデザインのハンドタオルやフェイスタオルは使い勝手が良いのが魅力です。
3,000円〜5,000円のギフト
3,000円〜5,000円の価格帯は、職場の同僚や上司などへの結婚祝いのお返しにちょうど良い予算です。高すぎず、感謝の気持ちがしっかり伝わる品を選びたい方におすすめのラインです。
3,000円〜5,000円の価格帯で人気のフィナンシェやマドレーヌなどの詰め合わせは、幅広い年齢層に喜ばれます。個包装のためオフィスでも配りやすいのがポイントです。
香り豊かなコーヒーは自宅や職場で手軽に楽しめるため、コーヒー好きの方にぴったりのギフトです。またハンドタオルセットは実用性が高いため、男女問わず喜んでもらえるでしょう。
5,000円〜10,000円のギフト
5,000円〜10,000円のギフトは、お世話になった上司や目上の方におすすめの価格帯です。
高級タオルとして有名な今治タオルなどは、上質な素材と実用性の高さに定評があり、贈る相手の年代や性別を問わず、失敗しにくいアイテムです。
上質な紅茶とおしゃれなカップのセットは、リラックスタイムを贅沢に過ごす一品として楽しめます。特に女性を中心に好まれる傾向があります。
また料理好きな方におすすめなのが調味料ギフトです。オリーブオイルや高級だし・こだわりの醤油のセットなど、日常使いができてちょっと良いものは喜んでもらえる可能性が高いでしょう。
10,000円以上の高額ギフト
10,000円以上の高額ギフトは、職場の上司や役職者から連名で高額な贈り物をいただいた際にふさわしいお返しです。
カタログギフトは、相手の好みに合わせて自由に商品を選んでもらえるのが大きなメリットです。高級ラインのカタログは掲載商品も上質なものがそろっているため、特別感のあるお返しができます。
有名ブランドのティーカップやプレートなどの高級食器セットは、実用性と美しさを兼ね備えており、長く愛用してもらえます。贈り物としての格も高く、目上の方にも喜ばれるギフトです。
特別な気持ちを込めたい場合には、名入れ対応可能なグラスやタオルなどを贈るのも良いでしょう。記念に残るオリジナルギフトとして、印象的なお返しになります。
職場への結婚祝いのお返しに避けた方がよい品物
職場への結婚祝いのお返しには、縁起が悪いとされるものや誤解を招く可能性のあるアイテムは避けるべきです。
職場は公的な場であり、相手との関係性や社内の慣習に配慮が求められます。不適切な贈り物はたとえそのつもりがなくても失礼となり、印象を悪くする恐れがあります。
特に、以下の品物には注意しましょう。
- ・刃物類(ハサミ・包丁など):縁が切れることを連想させるため
- ・ハンカチ:漢字で「手巾(てぎれ)」と書き、別れを連想させるため
- ・日本茶単体:香典返しのイメージがあるため
- ・「苦」や「死」を連想させる数字・語感の商品:4本や9個の数字は不吉とされるため
また個人の好みが強く出る香水や化粧品類も、職場全体へのお返しには不向きです。
職場への結婚祝いのお返しのマナー・注意点
職場から結婚祝いをいただいた際は、お返しのマナーに注意しましょう。ここではお返しのタイミングや包装方法・渡し方・お礼の伝え方などに関するポイントや注意点を解説します。
お返しを渡す最適なタイミング
職場への結婚祝いのお返しは、基本的に「結婚式後1か月以内」に渡しましょう。
お返しのタイミングは、感謝を伝える重要な要素です。特に職場では礼儀が重視されるため、タイミングを誤ると失礼にあたる可能性があります。
結婚式を挙げない場合は、お祝いをいただいた日から1か月以内を目安にお返しをします。挙式がなくても、お礼の気持ちを早めに伝えることが大切です。
また、お返しは相手の状況に合わせた柔軟さも必要です。相手が喪中の期間であれば、四十九日を過ぎてから贈る気遣いを心がけましょう。
のし紙・表書きの正しい選び方
のし紙や表書きにはルールがあるため、正しい選び方を事前に知っておくと安心です。
結婚の内祝いでは「結び切り」の紅白または金銀ののし紙を付けるのが基本です。一度きりの慶事にふさわしく、10本の水引を用います。
表書きは上段に「内祝」や「寿」、下段には新姓または夫婦連名を毛筆か筆ペンで楷書で丁寧に記入します。配送する場合は「内のし」、職場や礼状で手渡す場合は「外のし」など、用途や渡し方に応じて掛け方を使い分けましょう。
手渡しと郵送どちらが良い?渡し方のマナー
職場の人への結婚祝いのお返しは手渡しが一般的ですが、郵送でも問題はありません。結婚祝いのお返しで大切なのは手段ではなく、相手や場の状況に応じた「配慮」です。
たとえば手渡しの際は、休憩時間や勤務外の時間に感謝の言葉を添えながら渡すのが望ましいです。
郵送の場合は事前に相手の予定を確認し、時間指定で発送します。メッセージカードを同封し、感謝の気持ちを伝えましょう。
職場の返礼は、相手の都合や業務環境に配慮しながら心遣いを示すことが大切です。
お礼の言葉の添え方と感謝の伝え方
職場の人から結婚祝いをいただいたら、まずはお礼の言葉をしっかりと伝えましょう。
感謝は言葉で伝えるのが基本です。お礼は「早く・丁寧に・相手に負担をかけずに」伝えるのが職場のマナーといえます。状況に応じて口頭やメール・手紙を使い分け、相手の気持ちに寄り添う一言を添えるとより好印象です。
はじめに「このたびは結婚祝いをいただき、誠にありがとうございます。」と感謝を伝えましょう。そして「心ばかりのお返しではございますが、感謝の気持ちを込めてお届けいたします。」と一言付け加えます。
忙しい方への配慮として「お忙しいところ恐れ入りますが、返信はご不要です」と添えると、より親切な印象を与えられるでしょう。
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たとえばオフィスで分けやすい個包装のお菓子や実用性の高いタオルセット、好みに合わせて自由に選べるカタログギフトなどが人気です。3,000円未満のプチギフトから、しっかりと感謝を伝えられる5万円以上のギフトまで価格帯も豊富です。
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