出産祝いのお返し(出産内祝い)のマナーとは?金額相場や時期について徹底解説
出産内祝いとは出産祝いへのお返し
出産祝いは、赤ちゃんの誕生を祝して贈る祝い金や品のことです。その出産祝いに対して感謝の気持ちを伝えるため、相手にお返しする品が主産内祝いです。ただし内祝いは「幸せのお裾分け」を意味するため、本来お返しとして贈るものではありません。
出産内祝いを贈る際のマナー・基礎知識
ここでは、出産内祝いを贈る場合に注意が必要なマナーを4点ご紹介します。
出産内祝いを贈る時期は出産から1か月後が一般的
出産内祝いを贈る時期は、一般的に赤ちゃんの生後1ヶ月が目安です。遅くとも生後2ヶ月までには、相手へ贈るようにしてください。
直接渡す場合のマナー
●事前連絡を行い、訪問日時を相談する
出産後の家庭は赤ちゃんの生活リズムやママの体調によって落ち着かないことが多いため、突然の訪問は避け、必ず事前に連絡して訪問日時を相談しましょう。そして、訪問した際も短時間(30分~1時間以内)で切り上げる配慮が必要です。また相手が疲れているようであれば、手渡しにこだわらず、配送に切り替える柔軟さも大切です。
●清潔な服装と身だしなみで訪問する
赤ちゃんは免疫力が低いため、訪問時には清潔な服装と手洗い・消毒を徹底しましょう。また赤ちゃんに触れる際も再度手洗いや消毒を行い、触れても問題ないか確認することも大切です。他にも、香水や強いにおいのある整髪料などは避け、赤ちゃんやママへの刺激を与えないように配慮します。体調が万全でない場合は、訪問を延期するのもマナーです。
●言葉を添えて丁寧に手渡しする
贈り物は紙袋から出し、正面を相手に向けて両手で丁寧に渡します。渡す際には「ご出産おめでとうございます。ささやかですがお祝いの気持ちです」など、祝福の言葉を添えるとより印象が良くなります。ただし形式にとらわれず、気持ちを丁寧に伝えることが最も大切です。
郵送する場合はメッセージカードを添えるのがおすすめ
出産内祝いを郵送する場合、先方へ感謝の気持ちを伝えるメッセージカードを添えるようにしましょう。文章を簡潔に150文字程度でまとめることがポイントです。
金額は頂いたお祝いの半額(半返し)~3分の1が一般的
出産祝いのお返し(内祝い)の金額は、いただいたお祝いの半額(半返し)〜3分の1程度が一般的です。この範囲が相手に負担をかけすぎず、感謝の気持ちが伝わる適切な範囲とされているためです。ただし品物などで受け取ったためお祝いの金額が不明な場合は、同程度の相場感で判断し、品物の内容で調整します。連名でいただいた場合は、全体に対して一つの内祝いを用意し、全員にお礼の言葉やメッセージを添えると丁寧です。
贈る相手が喪中の場合はどうする?
先方が喪中の場合、四十九日明けに出産内祝いを贈ることがマナーです。ただし、相手の気持ちや様子をしっかりと慮ったうえで内祝いの贈答を検討してください。
出産内祝いにマナー違反とされる品物は?
●刃物(包丁・ハサミなど)
刃物は「切る」という意味から「縁を切る」や「関係を断つ」といった不吉なイメージを連想させるため、出産祝いの品物としてはマナー違反とされています。特に慶事では縁起が重んじられるため、このような意味合いを持つアイテムは避けるのが常識です。実用性を重視したい場合は、調理器具以外のキッチングッズや名入れ食器などを選ぶと良いでしょう。
●ハンカチ
ハンカチは通常なら実用的な贈り物に思えますが、日本では「手巾(てぎれ)」という漢字を当てることができ、「別れ」を連想させることから、縁起が悪いとされています。特に白いハンカチはお葬式を連想させるため、祝い事には不向きです。代わりにガーゼタオルやスタイなど、ハンカチと同じ用途に使えて意味合いの明るいアイテムを選ぶとよいでしょう。
●香りの強いアイテム(香水・ディフューザーなど)
香水やディフューザーなど香りの強いアイテムは、出産祝いに適していません。赤ちゃんは香りに敏感であり、強い香りがアレルギーや体調不良を引き起こすこともあるためです。またママの体調や好みに合わない可能性もあるため、実用品としてもリスクが高い贈り物といえます。代わりに、無香料のスキンケア用品やナチュラル素材のベビーグッズなどを選ぶのがおすすめです。
出産内祝いの準備に失敗しないためのポイント3選!
出産内祝いを準備する場合、どのようなところに注意するべきなのでしょうか?ここからは、そのポイントを3点厳選してみました。
出産内祝いの準備は出産前に!
産後の体調や育児の慌ただしさを考慮し、出産内祝いの準備は出産前に済ませておきましょう。赤ちゃんが生まれる前であれば、体力や時間にもある程度の余裕があるため、内祝いの準備がはかどります。
出産祝いを頂いたらまず電話かお礼状で感謝を伝えよう
出産祝いを頂いたら、最初に電話やお礼状で相手に連絡を入れてください。これは「祝いを無事に受け取ったこと」「感謝の気持ちを伝えること」が目的であり、大切なマナーです。
贈り漏れがないようにリスト作成がおすすめ
事前のリスト作成も、出産内祝いの準備に欠かせません。品の贈り漏れがないように、予想される対象者の名前・住所・郵便番号・電話番号などを関係性別にピックアップしておくことをおすすめします。
出産内祝いギフトを選ぶコツ
出産内祝いのギフトは、事前に相手の好みや趣味、家族構成といった情報を調べておくと、先方に喜ばれる品を選ぶことができます。情報が把握できない場合、人気別や年代別などでサイトを検索すれば、最適なギフトを探せるでしょう。
迷ったらこれ!出産内祝いの定番ギフト
ここからは、出産内祝いギフトの定番をカテゴリー別に4つご紹介します。
お米
出産内祝いの定番ギフトといえば、お米です。特定の品種や産地指定の銘柄米は、縁起がよいものとされており、こしひかりやささにしきなどのブランド米を贈ると相手に喜ばれます。
スイーツ
有名ブランドや地域限定品のスイーツも、相手に喜ばれる出産内祝いです。女性や子どものいる家庭に最適なギフトですが、事前に賞味期限の確認が必要になります。
ドリンク類
賞味期限の長いドリンク類も、出産内祝いの定番ギフトに挙げられます。アルコール・ジュース・天然水など、価格や酒類の選択肢が多いため、贈る側からしても魅力ある品です。
カタログギフト
相手が好きな品を選べるカタログギフトは、おすすめの定番ギフトです。特に、お付き合いの浅い相手へ贈る出産内祝いには、まさに最適の品といえるでしょう。
出産内祝いギフトで避けたい贈り物
ここからは、出産内祝いギフトにふさわしくない品をカテゴリー別に3つご紹介します。
日本茶
出産内祝いのギフトを贈る場合、日本茶は避けるようにしてください。これは、日本茶が弔事で使われることが多いため、祝い事の品としてあまり適していないからです。
刃物類
刃物類も、出産内祝いのギフトにふさわしくありません。包丁やハサミなどの刃物は、ものを切る道具であるため「縁を切る」ことを連想させるからです。
衣類
「着るものに困っていると思われている」と相手を不愉快にさせたり「踏みつける」「下に見ている」と誤解を招く可能性があるため、肌着や靴下などの衣類も、避けるべき出産内祝いのギフトです。
その他の出産内祝いに関するお役立ち知識
ここからは、出産内祝いを贈る際に知っておきたい役立つ情報をご紹介します。熨斗(のし)とメッセージカードに関してピックアップしてみました。
熨斗(のし)のマナー
熨斗(のし)とは、のし紙の中央右上にある飾りのことであり、出産内祝いを贈る際には、ギフトにのしをつけることがマナーとなります。また熨斗の書き方や水引の選び方、渡し方にも注意が必要です。
熨斗に関する情報を詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく紹介しています。
出産内祝いの熨斗(のし)のマナーと書き方についてわかりやすく解説!
感謝が伝わるメッセージ文例
相手に感謝の気持ちを伝えるため、出産内祝いにメッセージカードを添えるとよいでしょう。実際に、メッセージカードを書く場合、感謝の気持ちを簡潔にまとめる(150文字前後)ことがポイントです。
メッセージの文例を詳しく知りたい方は、下記の記事で詳しく紹介しています。
センスのいい出産内祝いを贈るなら、大丸松坂屋へ
相手に喜ばれる出産内祝いのお品を選びたいときは、大丸松坂屋のオンラインストアをご利用ください。大丸松坂屋の出産内祝いギフトは、メッセージカード付きカタログギフトや洋菓子など、予算や贈る相手にあわせた出産内祝いに最適な、センスのよい人気のお品を多数そろえています。
出産内祝いは相手に感謝の気持ちを伝えるギフトです
出産内祝いとは、出産祝いを贈ってくれた相手に対するお返しのことです。「おめでとう」という祝いの気持ちで贈るものが出産祝いであり「ありがとう」という感謝の気持ちで贈るものが出産内祝いになります。実際に出産内祝いを贈る場合、時期や金額、相手の状況などを考慮するマナーが必要です。できるだけ出産前に準備をはじめ、相手の好みや趣味、家族構成などに適したギフトを選ぶように心がけましょう。
出産内祝いQ&A
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