お中元のマナーとは?知っておきたい基礎知識を徹底解説!|お中元ギフト特集2024|大丸松坂屋オンラインストア【公式通販】

お中元のマナーとは?知っておきたい基礎知識を徹底解説!

お中元とはそもそも何?

お中元とはそもそも何?

まず、お中元とはそもそも何なのか確認しましょう。お中元は日頃お世話になっている方に、感謝の気持ちを伝えるために品物を贈る風習です。お中元は、中国の道教にある「三元の日」がルーツになっているとされています。三元の日は、1月15日の上元、7月15日の中元、10月15日の下元の3つで、お中元はこのうちの「中元」に由来します。日本ではお盆の時期に、ご先祖様を供養する習慣があります。そのような風習が中元と混ざり、現在のようにお世話になった方へ感謝の気持ちを伝える現在の形になりました。お中元を贈る時期は夏ですが、地域によって適切とされる時期が異なります。例えば、関東では7月初旬から7月15日に贈りますが、関西は7月中旬から8月15日、九州は8月1日から8月15日という具合です。この時期に贈らないと、失礼にあたってしまいますので注意が必要です。詳しくは下記の時期を参考にしましょう。

お中元を贈る時期
北海道 7月15日から8月15日
東北・関東 7月初旬から7月15日
北陸 地域により異なる
関西・東海・中国・四国 7月中旬から8月15日
九州 8月1日から8月15日
沖縄 旧暦の7月15日前後

お中元を贈る側のマナー

では、お中元を贈る側が覚えておくマナーについてご紹介します。

金額の相場

まずはお中元を贈るときの品物の金額についてです。お中元は感謝の気持ちを伝える風習ですが、いくらお世話になっているからといって高額の品物を贈ると、相手に気をつかわせてしまうことになります。そのため、一般的に相場といわれている金額を目安に品物を選ぶのがマナーです。もちろん金額は贈る側と受け取る側の関係性によって異なりますが、おおよそ以下の金額が相場といえます。
・親、親戚 3,000円~5,000円
・友人、知人 2,000円~3,000円
・お世話になった方、仕事関係の方 3,000円~1万円
お中元で1万円以上の品物を贈るケースは、あまり多くはないかもしれません。一般的に、お中元とお歳暮を比べると、お中元の方が控えめな金額で設定します。またお中元やお歳暮は、年によって贈ったり贈らなかったりするのはマナーとして好ましくありません。そのため、毎年贈っても負担がかからないように価格帯を考慮するのがおすすめです。
また仕事関係の方にお中元を贈る場合、企業によってお中元などの贈り物を禁止している場合もありますので、事前に確認するといいでしょう。

送り状のマナー

近年、お中元はデパートやオンラインショップなどで注文して、宅配で送るのが一般的になっています。お中元を贈るときは、事前に「送り状」を送るのがマナーです。送り状は葉書や手紙で送るもので、品物を近いうちに贈ることを相手に伝える意味があります。また、日頃の感謝の気持ちや近況などもあわせて知らせることで、相手に喜ばれるでしょう。最近では送り状は省略して電話やメールなどで対応する方も増えていますし、お中元の品物にメッセージを添えて贈る方もいます。しかしビジネス関連の方などには、送り状を送ると丁寧な印象になります。送り状の文例は、以下を参考にしてください。

拝啓
猛暑の候、○○様におかれましてはますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素は格別のお引き立てにあずかり、厚くお礼申し上げます。
つきましては、心ばかりの品ではございますが、日頃の感謝のおしるしまでに、心ばかりの品をお送りいたしました。どうかご笑納いただければ幸いです。
至らぬ点はありますが、今後ともご指導ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
略儀ながら書中をもちましてお中元の挨拶を申し上げます。

敬具

○月○日
○○○○(名前)

熨斗のマナー

お中元には熨斗をつけて贈るのが一般的です。熨斗は上段の中央に「御中元」や「お中元」と書き、下段の中央には送る側の名前を書きます。デパートやオンラインショップなどを利用する場合は、熨斗をつけるサービスがあるので利用すると便利でしょう。
水引については「紅白の蝶結び」が使われます。紅白の蝶結びは「何度あってもうれしい行事」に使われるものです。ただし相手が喪中の場合は、お中元を贈ることは問題ありませんが、紅白の蝶結びではなく白無地の熨斗を使うといった配慮を行うといいでしょう。

お中元の熨斗の書き方とは?ケースごとに例文付きで徹底解説

お中元を受け取る側のマナー

お中元を受け取る側にも覚えておくべきマナーがあります。大切なのは、お中元をもらったときに出す「お礼状」です。

お礼状のマナー

お礼状とは、お中元を贈ってもらった方が、品物を受け取ったことを贈った側に伝えて、お礼を伝えるものです。お中元をもらったことに対してお返しを送る必要はありませんが、お礼状を手紙や葉書で出すと丁寧な印象になります。お礼状は、品物が届いてからできるだけ早く送るのがマナーです。できれば品物が届いてから3日以内に出し、遅くとも1週間以内には相手に届くように対応しましょう。近年は、手紙や葉書よりもメールや電話といった手段を用いることもあります。親しい間柄ならそれも構いませんが、ビジネス関係の相手などはお礼状を出す方がスマートでしょう。

【ビジネス向け】お中元のお礼状の書き方を例文付きで解説

お中元を贈り忘れてしまったら?

お中元を贈ろうと思っていたのにうっかり贈り忘れてしまったときは、どうしたらいいでしょうか?お中元の時期が過ぎても「暑中見舞い」「残暑見舞い」という名前に変えて贈ることができます。もちろんすでにお中元を贈っている方は、暑中見舞いや残暑見舞いをあわせて贈る必要はありません。

暑中見舞いとして贈る

暑中見舞いとみなす時期は地域によって異なりますが、一般的に暑さがもっとも厳しい時期といえます。目安としては、梅雨明けしてから8月7日頃まで。梅雨明けはその年によっても地域によっても異なりますので、その時期にあわせてチェックする必要があります。ただデパートやオンラインストアなどを利用して発送する際、送るまで少し時間がかかる場合がありますので、少し早めに品物を選んで発送の注文をしておく必要があるでしょう。

残暑見舞いとして贈る

残暑見舞いとして贈れる時期は、8月8日頃の立秋をすぎてから8月末まで。立秋とは、暦の上で秋が始まる時期で、だいたい8月8日頃にあたります。ただ実際は、8月8日頃はまだまだ暑さが厳しい時期です。この時期なら、お中元の代わりに残暑見舞いとして贈ることができます。

暑中見舞いと残暑見舞いの違いとは?

暑中見舞いと残暑見舞いは、明確に区別されているわけではありませんが、目安として「梅雨明けから立秋まで」を暑中見舞い、「立秋から8月末まで」を残暑見舞いと覚えておくといいでしょう。お中元を贈り忘れたと気づいたときは、できるだけ早く対応することが大切です。残暑見舞いは遅くとも8月中に品物が相手のもとに届かなければなりませんので、9月を過ぎないように対応しましょう。

関東と関西で、御中元・暑中見舞い・残暑見舞いの時期は下記を参考にしてください。

関東の場合
6月中旬~7月15日 御中元
7月16日~8月7日 暑中御見舞い
8月8日~9月上旬 残暑御見舞い

関西の場合
7月16日~8月15日 御中元
8月16日~9月上旬 残暑御見舞い

お中元の熨斗のマナーは?

お中元の熨斗のマナーは?

先にご紹介したとおり、お中元を贈るときは熨斗をつけるのが一般的です。熨斗には「御中元」「お中元」と書きます。お中元を贈り忘れて、暑中見舞い、残暑見舞いとして贈る場合は、熨斗も「御中元」ではなく、それぞれ「暑中見舞い」「残暑見舞い」にしなければなりません。これらは贈る相手が住む地域と、贈る時期にあわせて対応します。例えば、関東なら7月15日までは「御中元」、7月16日~8月7日は「暑中見舞い」、8月8日~9月上旬は「残暑御見舞い」にするといいでしょう。

お中元の熨斗の書き方とは?ケースごとに例文付きで徹底解説

お中元で何を贈るかを迷ったら、大丸松坂屋へ

お中元は、お世話になっている人に日頃の感謝を伝えるための習慣です。また人と人とのよりよい関係を築くためのいいきっかけになるでしょう。そんなお中元の品物に迷ったときは、大丸松坂屋の商品をチェックしてみてはいかがでしょうか。ジュース、ビール、そうめんなどの定番のギフトセットから、旬の果物を使ったゼリー、わらびもち、羊羹のような季節にあわせた品などもラインナップ。国産黒毛和牛や特選ブランドなどはもちろん、老舗百貨店ならではのクオリティの高い商品を取り揃えています。

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お中元のマナーをおさえて贈ろう

お中元は日本で古くから続く素敵な風習ですが、基礎的なマナーをおさえておかないと、せっかくの気持ちが台無しになったり、相手に失礼になったりするかもしれません。まずはこの記事を参考に、贈る側と受け取る側で覚えておかなければならないマナーを把握しましょう。その上で相手のことを考えて品物を選び、贈る側の地域にあわせて最適な時期にお中元を贈ってください。